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借金依存症カウンセリングで治せること治せないこと

2016.04.05 任意整理


・借金依存症は他の依存症と並存することが多い

人間の問題行動には必ず理由があるはずです。病的に借金を繰り返してしまう「借金依存症」の人の心理状態として、裏にどのようなものがあるのでしょうか。

1つには自分の信用力を確認したいというものです。「借金できることも甲斐性のうち」などということを言う人もいるくらいで、貸してもらえるうちは自分がまだ社会的に信用がある=価値のある人間だと思い込み、それに依存してしまうというパターンがあります。

そのほかに、ギャンブル依存症や買い物依存症など他の症状と組み合わさっている場合もあります。この場合は、ギャンブルで勝った時の高揚感を求めたり、買い物に行った時に店員にちやほやされ、自分が大切にされているという実感がほしいという心理が借金をやめにくくしている要因だったりします。

いずれにしても、なぜ自分がそのような行動に走っているのかを自己分析できなければ克服することはできないのです。

・主な依存症の治療はカウンセリングや自助グループ参加

借金依存症の治療としては精神科医、カウンセラーなどによる1対1のカウンセリングがあるでしょう。

なぜそのような心理状態に陥り、結果として借金という行動になってしまうのかを専門家が分析しますが、依存症は鬱を併発していることもあるため、場合によっては投薬がされることもあります。そして、家族と一緒にカウンセリングを受けることが必要な場合もあります。

また、依存症の治療方法としては自助グループに参加することによる効果も高いことが確認されています。同じような悩みを持つ人たちが集まり、自分の境遇や苦しみなどを語り合い、自分が今まで直視できずにいたことを見つめる機会ができることで依存から立ち直れることもあるのです。

ただ、目の前にある借金そのものがストレスになり、精神的に何らかの症状を引き起こしている場合では医者が解決することはできません。

・目の前の借金を解決するには債務整理しかない

借金があることそのものが精神的な重石になり鬱状態を引き起こしているという場合は、医者ではなく法律家の出番なのです。債務整理を適切に行って借金を合法的に処理することによって精神的な状態も含めて改善されることがあります。

取り立ての電話に対応するストレス、山のような請求書を見るストレスは相当なものですし、このような状態を何年も続けていれば健康だった人でも病んでくるのは無理のないことです。

実際、法律家のもとを最初に訪れた時は顔色も悪く、生気がなかった人が、債務整理を終えて借金から解放されたとたんに別人のように明るい人柄になったというのは決して珍しいことではありません。


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