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奨学金返済に苦しんだ体験談

2015.12.08 任意整理


実家の家計が苦しく、奨学金が頼りだった

私は4人兄弟の末っ子で、普通のサラリーマン家庭に育ちました。兄、姉たちはいずれも大学に進学し、理系に行った兄もいたので教育費はかなり苦しかったようです。
父の稼ぎは悪くなかったと思いますし、母もパートに出てやりくりも頑張っていたと思うのですが、すぐ上の姉が進学した際は本当に大変そうでした。私は大学に行かせてほしいと言いづらいことを子供心に感じており、早くから奨学金制度のことを調べていました。
申込をした結果、運良く貸与を受けて大学に進学することができ、卒業後も引き続いて返済していくことになったのですが、就職先が実家から遠い会社だったため一人暮らしせざるを得ず、返済はかなり苦しいものでした。
社員寮があるような規模の会社でもありませんでしたし、なるべく生活費を安く抑えて早く返済しようと努力しましたが、次第に遅れがちになっていきました。

奨学金を甘く見ており、厳しい督促にさらされる

奨学金というのは一般のサラ金などに比べるとずっと取り立てが緩いと思っていたのが間違いでした。返済期日に間に合わないことをちゃんと連絡すれば良かったのですが、仕事の忙しさにかまけてルーズになっていたと思います。
次第に自宅だけではなく、職場にまで電話がかかってくることもありました。まだ職場で下っ端だったため、同僚や先輩にこれ以上迷惑がかかると仕事にも差支えると思うようになりました。
そして、自分が何よりも怖かったのが、滞納状態が続くと場合によっては法的措置を取らなければならないという説明を受けたことでした。裁判所の手続をすれば給料が差し押さえられることもあるとのことで、それだけは避けなければなりませんでした。学生支援機構の人に何か方法はないか聞いたところ、返済額を半額にしてもらえる手続があるとのことでした。

減額返還制度を申請して、どうにか立て直す

担当の人に「現在の滞納を解消すれば減額返還制度で月々の返済額を減らすことができるかも知れません」と説明されました。この制度を使えば、返済総額自体は減らないものの、月々の負担を半分にして返済期間を延ばすことになるとのことでした。
まず、数カ月分滞納した金額については、もう社会人生活が長い兄に相談して今回は立て替えてもらうことになりました。色々と書類を出さなければならなかったものの、自分の場合は収入が少ないこともあり減額返還の申請が認められ、本当に助かりました。そういう制度があることを知らずに他の高利の会社から借りていればもっと借金が増えてしまっていたかもしれないからです。
やっぱり何事もきちんと向き合って相談することが大事なのだとよくわかりました。現在、少しずつではありますが奨学金完済に向かって進んでいる実感があります。


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