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年金受給権を担保に融資を受けるのは違法?借金の落とし穴

2016.03.06 任意整理


・違法業者が年金を狙っている

お年寄りにとっての命綱といえる年金。2カ月に1度、確実に振り込まれる上に金額もはっきりしているという意味で、違法業者からみたら恰好の餌食です。年金を担保にして高金利でお金を融資し、借り手から通帳や印鑑を「担保」として取り上げて確実に回収するという手口は昔から横行していました。ですから、年金の支給日になると銀行や郵便局のATMのあたりで怪しい風貌の人達がうろうろし、債務者と待ち合わせしているという光景が今でも時々みられるのです。
年金を担保にできるというのは一見、借り手にとっても便利なように見えますが、結局金利が高すぎるために利息しか返済することができず、また年金支給日になると新たに借り入れをしてしまっていつまでも彼らとの縁が切れないということになります。

・年金担保融資を合法的にできる機関は1つだけ

このような形で年金を担保に取ることはすべて違法となります。しかし最近では法の網の目をくぐるための「偽装質屋」なる業者も存在します。質物としてほとんど価値がないようなものを入れさせ、実際には年金を担保にしている手口です。このような業者に注意するようにと厚生労働省のサイトでも警告されていますので、決して手を出してはなりません。
ただ、やはり実際にお年寄りでもお金が必要になる場面はあるでしょうから、国の機関で一つだけ「独立行政法人福祉医療機構の年金担保融資」という合法的な手段が用意されています。医療や介護、冠婚葬祭、生活必需品の購入などが必要になった場合に国民年金、厚生年金保険または労働者災害補償保険の年金を担保として、年利1.1%から1.8%程度と、非常に低金利での融資を受けることができるのです。

・合法的な年金担保融資にはいろいろな配慮がされている

上記のような国の年金担保融資制度を利用する場合、お年寄りの生活を破綻させることにならないような配慮がされています。たとえば、融資を受けられる金額は年間の年金支給額の0.8倍まで、融資されたお金の利用目的はある程度制限されており、ギャンブルのような投機目的で借りることは禁止されている、1回の返済の上限額は年金の3分の1までに制限されている、繰り上げ返済した後の再借入れ時期が制限されているなどです。
やはり年齢を問わず無理な借り入れをしてしまう人がいるため、以前と比べるとだいぶ借入れの条件が厳しくなってきたわけですが、将来的には年金担保貸付制度自体を廃止する方向で検討されています。


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