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自分の息子や娘が多重債務者になってしまったら

2016.02.13 任意整理


絶対にしてはいけないのが「肩代わり」

法律家のもとには時々「自分の息子、娘が借金しているようだ、どうしたらよいでしょうか?」と、親からの相談が持ち掛けられます。40代、50代にもなった子供が年老いた親に伴われて法律家のもとを訪れることもあります。そして、何割かのケースでは親が「息子の将来にも関わるので今回は私が代わりに返そうかと思うのですが」などと言ってきます。親自身が親戚やご近所など、周りへの体裁を気にして早く返してしまいたいと思っていることも要因なのでしょう。
しかし、多重債務者の家族として、これは絶対にやってはいけないことなのです。本人は自分が借金をしても周囲の人たちが何とか尻拭いしてくれるから、と悪い方向に学習してしまうことになるため、親などが肩代わりして借金をチャラにした人はかなりの割合で同じことを繰り返す傾向があります。

肩代わりすればますます業者のカモになる

多重債務者の周囲の人が肩代わりをしてはいけない理由は、もちろん本人の借金への認識が甘くなるということもありますが、業者側に「この人はどんどん貸してどんどん利息を払ってくれる優良顧客」と思わせてしまう弊害があることです。以前に借りた時よりも貸し付け枠が増えます、と新たな借り入れを勧誘されるようなことも増え、余計に事態を悪化させるというわけです。
滞納や破産などして息子の信用情報に傷がつき、将来住宅ローンや車のローンが組めなくなったら普通の生活ができない、だから何とかしてやらなければという親は結構いるのですが、これが子供にとって逆に仇になるわけです。むしろ一度ブラックに載ってしばらく借りられない状況になった方が、現金で生活せざるを得ないことからお金との向き合い方を見直せるきっかけになるのです。

親子関係を見直す必要があることも

親がどうしても返済してやりたい、という家族の中には、親離れ子離れが適切にできていないケースもよくあります。いくら多重債務者になったことが心配とはいえ、成人した息子の相談に親がついてくるということ自体が適切とはいえません。そのような親子は、相談場面でのやりとりがまるで反抗期の子供と母親のように見えることすらあります。
こういった親子は、一見、子供が一方的に親に依存しているように見えて親の方も子供に依存しているという心理学的に見て「共依存」という関係に陥っている人もいます。借金問題が親子関係との関連性があると思われる場合は、債務整理と併せて家族関係のカウンセリングを受けることが必要なこともあるのです。


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