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任意整理後、整理対象外のクレジットカードは使えなくなる?

2015.07.25 任意整理


任意整理をした場合、整理の対象となる会社のクレジットカードは使用できなくなるので債権者に返却する、または本人や専門家が廃棄するなどの処置をとります。
では任意整理をしなかった会社の発行したクレジットカードの扱いはどうなるのでしょうか?

任意整理は他の債務整理とは少々異なる

任意整理の特徴として、手続の対象とする債権者を選べるということがあります。自己破産や個人再生であればすべての債権者を対象として申立てをして手続をすすめていきますが、任意整理は私的な整理であるため一部の債権者だけ債務整理から外す、ということもあるのです。
ですから、任意整理しなかった分のクレジットカードはそのまま使い続けられるだろうか?と疑問を抱く人もいるはずです。これについては色々なケースがあり、使い続けられたケース、それほど期間を置かずに使えなくなったケース、更新時期に更新ができなかったケースなどがあります。
要は、カード会社が債務者の信用情報を照会するタイミングが違ったり、その会社のカード使用停止基準などが異なるためばらつきが生じるのです。

使用できたケースとは?

では、任意整理中や任意整理後でもクレジットカードが使えたケースとはどのような場合なのでしょうか?
しばらく使い続けられた理由は、たまたまカード会社が契約更新の時期に信用情報を照会し、その直後に任意整理が開始した、のような、単にタイミングの問題であることもあります。このような場合は、次の更新の時期を境に使えなくなることもあるということです。
他に考えられるのは、カード会社の基準で一定以下の債務額だったとか、自社の返済分がきちんとされているなどカード使用停止の規定に引っかからなかったということでしょう。
カード会社によって停止基準はまちまちなので、任意整理から外した会社については必ず使用できるともできないとも言い切れないのが現状です。

たとえ使えたとしても現金生活を心がける

任意整理したから使えないと思っていたらカードが使えた!と嬉しくなってしまってついついカードに頼るというのでは整理をした意味がありません。債務整理は目の前にある債務をきれいにすることだけではなく、その後の長期にわたる生活の立て直しのためにすることなのです。
しばらくの期間、借金ができなくなることをマイナスのこととして捉えるマインドが残っていては、なかなか借金体質から立ち直ることはできません。カードが使えなくなる、ローンが組めなくなることは現金生活を心がける良い機会なのだ!という考え方ができるようになりましょう。
足りないから借りるのではなく、自然と無駄使いの見直し、家計簿による管理などができるようになることが望ましいですね。


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