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SNSを使って忍び寄る闇金の手口!個人間融資には要注意!

2021.12.16 闇金


twitterなどのSNSやネット掲示板でよく見かける「個人間融資」「お金貸します」の書き込み。

書かれている文面だけを見ると「お金持ちの人が善意で貸してくれるのかな?」なんて思ってしまう人もいますが、実はその中の多くが闇金の勧誘なのです。

面倒な手続きがいらず、すぐにお金が手に入るからなんて軽い気持ちでお金を借りると、その先は抜けられない闇金地獄に嵌ってしまいます。

この記事では、SNSを使った闇金の勧誘手口や実際に被害にあった事例などを紹介し、闇金の被害に遭わない方法について解説しています。

SNSを使った闇金の手口

twitterやInstagram、ネット掲示板などのSNSを使って、闇金はどのように近づいてくるのでしょうか?よくある手口について紹介します。

個人間融資

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twitterならば、このようなタグで検索すると「個人間融資します」という数多くの書き込みが表示されます。

この「個人間融資」には闇金業者が数多く含まれています。

闇金業者は無登録の貸金業者なので、SNSでは企業名を出さず個人として接触して来ます。

この書き込みに対してDMを送ると、相手から連絡がありDMで返済期限や利息などの条件が伝えられます。

その条件で了承すると、すぐに指定の口座に貸付金が振り込まれるといった流れになります。

闇金の場合は、最初に利息分が引かれて振り込まれることが多いです。

DMでの勧誘

「個人間融資」の場合は、闇金業者が書き込みを行い、お金に困った人が接触して来るのを待つというスタイルですが、DMを送ってくる場合は、最初からお金を貸し付けるターゲットを絞って行動を起こします。

ここでターゲットとなるのは「お金に困っている人」その中でも、消費者金融やクレジッカード会社からお金が借りられない人、つまりブラックリストに掲載された人です。

DMで直接勧誘してくる場合は、業者から名簿を入手したり、SNSのフォロー内容などから「お金に困っている人」と判断される場合が多いです。

借入限度額がオーバーしていてこれ以上お金が借りられない人や、債務整理を行って一定期間ブラックリストに掲載されている人に対して

「ブラックでもお金貸します」

このような文面で勧誘を行います。

目先のお金に困っていても借入ができない人なら、まさに渡りに船とすぐに飛びついてしまう人も少なくないようですが、ここでお金を借りてしまうと、今、お金がなくて苦しんでいることの何倍もの苦しみを将来味わうことになってしまいます。

アカウント名が大手企業と似ている

twitterやLINEで大手企業をイメージさせるアカウントを使用している場合も多いです。

テレビのCMなどでよく見る大手消費者金融に似ているアカウントを使い、相手が誤解するのを狙うのも闇金の手口の1つです。

掲示板を使った闇金の手口

5ちゃんねるや爆サイなど、誰でも書きこめる掲示板でも闇金の勧誘が行われています。

掲示板でよくある手口は、闇金業者自体が「融資します」と書きこむのではなく、第三者を装って「ブラックだけどここなら借りれました」という書き込みでお金に困っている人を釣る方法です。

LINEを使った闇金の勧誘

日本で最も使われているSNSアプリはLINEです。

LINEでは、アドレス帳に電話番号を登録すると自動検索で「知り合いかも?」という人が表示されるシステムです。

闇金業者は、入手した名簿の情報やランダムな番号をアドレス帳に登録し、LINEの友達として表示させて相手に直接メッセージを送ります。

闇金からお金を借りるとどんなリスクがある?

業者からお金を借りてしまうと、どんなリスクがあるのでしょうか?代表的な3つのリスクについて説明します。

法外な利息を取られる

金融業者からの借入には利息制限法という法律により利息の上限が設定されています。

現在は年利15%〜20%が上限となっており、これ以上の利息を条件としてお金を貸すことは違法です。

闇金は、金融業者として登録していないので利息制限法の上限を超えた法外な利息を請求してきます。

10日で1割という「トイチ」がよく知られていますが、トイチは年利に換算すると年利365%ですから、法律で定められた利息の15〜20倍です。

この利息条件でお金を借りてしまうと、返済することができなくなる可能性が非常に高いです。

執拗な取り立て

違法な取り立て、強引すぎる取り立てを防止するために貸金業法では取り立て行為について厳しく規制を設けています。

闇金は、貸金業法を守りませんので、夜間〜深夜にかけての電話や直接訪問、借りた本人の家族や親戚、知人などにも取り立てを行います。

融資の対価として体の関係を要求されるケースがある

闇金業者の目的は、法外な利息を条件として融資し、利益を得ることだけではなく、相手が女性の場合は、融資の対価として体の関係を求めてくるケースも少なくありません。

返済が遅れたり、利息しか返せない状況ならば、延滞を認める代わりに猥褻な画像を送信させるよう要求することもあり、女性の被害者は年々増えています。

そのような画像を、相手に渡してしまうことによりその写真をネタにして脅迫されるといった2次被害に発展するケースも多いです。

自己破産ができない可能性がある

借金が払えなくなったときの最終手段で国が認めている債務整理という方法があります。

債務整理の中でも自己破産は、どんなに金額が多くても借金の返済が免除されるというものです。

しかし、相手が闇金などの違法な貸金業者であった場合、免責不許可事由に該当してしまい、借金の返済が免除が下りない可能性があります。

SNSで闇金の被害にあった実例

実際にSNS経由で闇金の被害にあったケースを2点挙げてみましょう。

SNS闇金の実例1

大阪府で起きた実例です。

2010年大阪市内のアパートで、住人のドアを執拗にノックし「金返せ」とマジックでドアに書き込みした後、マッチを郵便受けに投げ込んだ男が「放火未遂」「貸金業法違反」などの罪で逮捕されました。

男はSNSでお金を借りたい人を募り、ダイレクトメールで交渉し10日で30%、1ヵ月で50%を目安に利息を取っていました。

被害者は、大阪府内の会社員や学生など男女12人で、高い利息を取っていただけでなく、女性に対しては、猥褻な画像を送信したり、性的関係を強要していたことが調べによりわかっています。

SNS闇金の実例2

コロナでアルバイトの日数が削減され、生活費が足りない状態に陥った男性、クレジットカードの支払延滞も続き、ブラックリスト状態となり、キャッシングもできない状態となってしまい、twitterで見つけた「ブラックでも個人間融資OK」という書き込みにDMを送ってしまいます。

直ぐにDMが届き、月50%の利息で10万円を借りています。最初は1月後に15万円を払えばいいと軽い気持ちだったのですが、バイトの日数も増えず、結局1月後に支払えたのは利息の5万円のみで、元金は全く変わりません。

追加融資なども受けてしまい、結局総額100万円を借りてしまったので、毎月利息だけで50万円の返済となり、執拗な取り立てから逃れるため、弁護士に相談する事態となりました。

SNSで闇金に狙われるタイプ

SNSなどで闇金に狙われるタイプで多いのは以下の5つです。自分が当てはまる場合は特に注意してください。

すぐにお金が欲しい人

パチンコや競馬などのギャンブルで、もう少しお金を入れれば取り戻せるから、すぐに軍資金が欲しいという人は本当に危険です。

SNSを使った闇金の場合はDMで交渉が成立したら即振り込まれるという条件なので、利息が高いとわかっていながらも、目先のお金が欲しくて手を出してしまうといったケースは多いです。

手続きを面倒がる人

無人契約機で手続きを行う場合でも、貸金業者からお金を借りる場合は手続きが必要です。

また、手続きには時間がかかりますし、本人確認の書類等も必要になります。

SNSで闇金からお金を借りる場合は、免許証の画像を送るだけで借りられるというものなので、手続きにかかる時間は短いです。

しかし、手続きの時間を惜しんだ故にその後苦しむことになるので絶対に手を出さないようにしてください。

ブラックリストに掲載されている人

自己破産や個人再生など債務整理を行ったり、返済を滞納していると情報信用機関にブラックリストとして登録されてしまいます。

ブラックリストに登録されると、信用情報を共有している金融機関やクレジットカード会社、消費者金融から融資を受けることはできなくなります。

ブラックリスト状態で借入ができなくなった人が、闇金でお金借りてしまうケースは非常に多いです。

また、ブラックリストには掲載されていなくても、今月の返済ができないのでお金を借りて返済をする自転車操業を行っている人も、闇金の被害者になるケースが多いです。

特に気を付けなければならないのは、債務整理の途中で闇金からお金を借りてしまうことです。

債権者が借入の事実を知った場合、契約違反となり、今まで分割で支払っていた残金を一括で請求されてしまう可能性が高くなります。

投資を行っている人

投資を行うこと自体は悪くありませんが、SNS等で投資系の人をたくさんフォローしている人を闇金業者は狙う傾向があります。

投資が失敗したときにすぐにお金が必要となる可能性があること、情報商材の投資系をフォローしている人は騙されやすい傾向があるということで、闇金業者に狙われる可能性が高いです。

SNSで闇金の被害に遭わないための注意点

SNSなどで闇金の被害から自分の身を守るためには、どのような点に注意すべきなのでしょうか?

融資の話には絶対に乗らない

SNSなどに書き込まれている「融資」の誘いには絶対に乗らないことが大事です。

貸金業者は不特定多数の人物が閲覧可能なSNSなどで「お金を貸します」「融資します」といった言葉で勧誘することは法律で禁止されています。

貸金業者が、法律を破ってしまうと業務停止や免許取消といった思いペナルティを受けることになるので、SNSで融資の勧誘を行っているのは、貸金業者として登録していない闇金業者の可能性が非常に高いです。

怪しい勧誘のDMには反応しない

twitterやInstagramのDMでいきなり、融資の話を持ち出してきた場合はもちろんのこと、最初はフォロワーとしてDMを送って来て、何度かメールのやりとりをしているうちに、融資の話を持ち出してくるケースもあります。

前述したように、個人間融資であっても、継続反復して不特定多数の人に融資を行っているのであれば、貸金業法違反となります。

相手は法律違反というリスクを冒してまで、融資をしたいと考えているということです。リスクに見合っただけの利益を得るために、法外な利息を条件として融資を行っています。

まとめ

闇金から借り入れをするときに、契約書などはありません。

SNSで個人間融資という話をされて、DMで「利息は10%でOK」なんて言われても、返済するときには年利50%の約束だったと相手から言われても契約書がないので、証拠を提示して対抗することはできません。

もっとも、金融業者として登録していないので契約書を書いたとしても相手側は完全に無視してくるでしょう。

一度借りてしまうと、相手の言われるがままの利息を払い続ける、それが闇金の手口です。

SNSでの個人間融資は、一見、借りやすそうに思えるかもしれませんが、絶対に手を出してはいけません。

もしも、借りた後で相手が闇金だとわかった場合、まずは返済するのをやめましょう。

闇金の融資には契約書はありません。つまり、こちらも相手に返す義務はないということです。

返済をやめたら、当然強引な取り立てをしてくる可能性が高いです。

そんなときは、警察に通報するのではなく、弁護士事務所や法テラスなどに相談をしましょう。

警察は民事不介入の原則があるので、闇金の被害について報告してもすぐに動いてはくれません。相手もそのことをよく知っているので、通報してもそれほどの効果がないことが多いです。

弁護士や法テラスで相談した場合は、弁護士が直接、闇金業者と交渉をしてくれます。

借金問題に強い弁護士事務所ならば、闇金との交渉経験も豊富なので解決までの時間もそれほどかかることはありません。

無料相談などを行っている事務所も多いので、闇金の被害にあったら、とにかく早めに弁護士へ相談してみることをおすすめします。


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