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任意整理手続中は賃貸保証会社の審査に通らない?

2016.01.16 任意整理


保証会社加入が必須の場合は審査に落ちることも

任意整理手続きをすると、信用情報機関というところのデータに事故情報がおおよそ5年程度記載されます。俗に言う「ブラック」という状態です。ブラックになると、クレジットカード作成や借り入れの申し込みでも落とされることが多くなりますが、家を借りようとする際に保証会社に加入しなければならない物件では与信審査が入ることがあります。特に保証会社がカード系信販会社の場合は要注意です。
保証会社のしくみとは、借主が家賃を滞納した時に、肩代わりで保証会社が家賃を払ってくれるものの、後から保証会社が大家に代わって借主に取り立てをするというものです。銀行の住宅ローンも同じような構造になっていることが多いのですが、このパターンだと保証会社は経済的な信用力のある人間しか保証の対象にしませんから、ブラックになっていれば必然的に落とされるわけです。

賃貸契約自体ができないわけではない

ただ、審査の段階で何をもって否認とされたのかをはっきりと知ることはできません。通常、信用情報を見られるのは保証会社だけですので、不動産の仲介業者にその内容が具体的に知らされることはありません。与信の審査というのは、年齢、年収、家族構成をはじめとして実にさまざまな項目を見られます。任意整理したからという理由ではなく、単に年収の問題で落とされたのかも知れない可能性もあるのです。
また、賃貸契約自体ができないと誤解されている面があるのですが、あくまでも保証会社に家賃保証をしてもらうケースだけですので、そう考えたら債務整理に関係なく借りられる物件はたくさんあります。保証会社をつけるのはあくまで最近の傾向で、昔ながらの「連帯保証人」をつけさせるやり方であれば保証会社は関係ありませんから、問題なく借りられることになります。

町の小さな不動産屋の方が与信審査はないことが多い

保証会社をつけるという制度は、賃貸物件を借りたいけれど保証人を見つけられない、という人にとってはとても便利な方法といえるのですが、任意整理したばかりなど、審査を受けたくない人にとっては逆に不都合な制度になります。では、保証会社を通さずに親などを連帯保証人にして借りられる物件というのはどこで探せば見つけられるのでしょうか?一概には言えないものの、CMなどをしている大手の不動産業者よりも、地元に根付いた小さな不動産屋の方が人的保証(連帯保証人)で済むことが多いといえます。
でも大手の方が良い物件を持っているのでは?と思ってしまいますが、意外とその地域で何十年も営業している業者の方が実は優良な情報を持っていたりすることもあるのです。


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