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借金苦を乗り切るための心構え

2016.02.02 任意整理


・「返さなければならないもの」という思い込みを捨てる

いったん借金苦に陥った人というのは、いつ何時でも借金のことしか考えられなくなります。特に、多重債務になっていると返済日が月に何度もやってきて、とりあえずそれぞれの返済を乗り切ることで頭がいっぱいになり、人によっては仕事や人間関係に深刻な影響を与えることもあります。
人としての常識で「借りたものは返す」と子供の頃から教えられている人が大半でしょうから、そう思い込むのはまっとうな思考回路です。しかし、こと借金問題についての心構えとしては「実は法的には返さなくてよいものを返させられている」ことがあるという事実を知り、借りたから返さなければならないという思い込みを捨てるべきということです。ただ、金融業者と比べて圧倒的に情報弱者である消費者はこのことになかなか気がつかないですから、まずは現状を冷静に把握する必要があります。

・自分だけで考えるのではなく、第三者に相談する

とは言っても、インターネットには情報が溢れている時代ですから、自分の借金が本当に返すべきものなのかどうかわからないでただ借金苦にあえいでいるだけという人もいるでしょう。こんな人にこそ利用してもらいたいのが法律の専門家です。
以前は、弁護士や司法書士というと簡単には事務所に行けないくらい敷居の高いものでした。しかし、最近では無料相談などで気軽にアクセスすることが可能になっていますし、借金診断などで「とりあえず相談だけでもいいですよ」という事務所も増えています。自分だけでは冷静に判断できないことも専門知識のある法律家であれば正しく現状を分析して、これからの心構えや具体的に行動すべきことを教えてくれます。十数年も借金苦と一緒に過ごしてきた人が、たった1回の相談をきっかけに劇的に状況が変わったということもあるのです。

・自分の思考パターンを知り、繰り返さない方法を考える

法律専門家からのアドバイスを受けて、債務整理したりその他の方法で現状を改善したりすることができたら、同時に持っておくべき心構えとしては「いかに繰り返さないか」を考えることです。借金苦に陥る人にはやはりその原因となる行動パターンがあります。
配偶者なのにお金の話ができない、パチンコや買い物などに依存してしまう、交際した男性にいつも貢いでしまうなど、原因となる行動を見つけ、改善していかなければ現状の借金だけを片付けても問題の根本的解決にならないことも多いのです。
自分の行動の裏にある心の動きを探ってより良い方向に向けるためには、メンタルの専門家にきちんとした治療を受けることが必要になる場合もあります。


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